ぺヤングの虫の混入事故の発覚からメディアでも多く取り扱われております。
先日18日、マルハニチロの冷凍食品「あけぼの 神戸名物そばめし450グラム」
約2万5千食を自主回収するという記事がありました。
こちらは約3センチ四方のプラスチックの片が見つかったということです。
工場を調べたところ、炊いたお米を冷やすファンのカバーが壊れ、混入したとのことです。
健康被害は、現在のところ確認されていないようです。
『健康被害・・・?』
こちらを聞いて私は、いつも保険の対象になるのか気になってしまいます。
先日から生産物品質保険(リコール保険)の説明をさせていただいておりますが、
すべての商品は同じと思ってはいませんか?
(前回、※ 注意書きでも少し記入いたしましたが・・・)
商品・保険会社によって補償内容は異なります。
特に大きいのは、そもそも 『保険の対象になる事故なのか?どうなの?』という点です。
特に『健康被害があるのか、ないのか』によって、保険の対象の有無は大きく異なります。
入っていても、使えなければ意味がありませんよね。
例えば、健康被害には影響のない異物が混入したとします。
健康に被害がないからといっても、企業としてはそのままにはしておけないですよね。
リコールによって回収するため、社告や代替品、人件費や廃棄費用もかかってしまいます。
その他、得られるはずであった利益も喪失してしまいます。
ただ保険商品によっては、健康被害がない場合は全く補償されない商品もあるのです。
数千万円の損害がかかってしまっても、健康被害がないために、保険金が下りてこなければ、
大きな損害を被ってしまいます。
ご加入されている方やご加入を検討されている方は、以下のものを確認して、リスクマネジメントを行いましょう。
まずは、
① 第三者による異物混入事故。
《農薬混入の事故など》
② 健康被害が発生した事故。
《食中毒による死亡事故など》
③ 健康被害が発生する恐れがある事故
《ゴキブリの混入は、健康被害はおそらく発生すると思われます。》
④ 健康被害がない事故
《プラスチックは微妙ですが、その他健康には影響がない異物混入》
⑤ ①~④のうち、第三者に引き渡す前(出荷前)に発覚した事故
《出荷前に発覚しが、全商品の廃棄や逸失利益が発生した等》
これら①~⑤の事故は、商品・保険会社によって補償の対象になるもの、ならないものがあるのです。
経営者や企業の担当者は、これらの事故の可能性と事故があった際の損害額を想定した上で、
リコール保険を検討する必要があります。
ひとつの事故、その後の対応、で企業存続の有無が左右されてしまうかもしれません。
企業防衛のためにも、一度ご検討してみてください。 【西田】
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