にっしーの法人保険・福利厚生   情報局

中小企業向け法人保険(主に損害保険)・福利厚生情報を定期的に発信しております。 全国対応で相談にも応じております。 http://www.safetygate.jp/

うつ

【メンタルヘルス】メンタルヘルスケアの目的と取組み②

今回は、前回
【メンタルヘルスケアの目的と取組み①】
に引き続き、企業管理監督者
個人それぞれの具体的な取組みをあげたいと思います。

0107b
企業組織のメンタルヘルス対策

事業者による明確な意思の表明・・・

メンタルヘルスケアを福利厚生といった
任意性の高い活動ではなく、
事業活動として積極的に取り組むべき
活動
と位置付けることが可能となる。


衛生委員会の活用・・・

具体的な計画を策定し、
事業場の中長期計画に盛り込み、予算化する。


心の健康づくりのための体制づくり・・・

・責任者を決め、推進のための組織、
  関係者の役割や育成方法を明確にする。
事業場外資源を活用する。
・個人情報を取り扱うルール作りをする。
プライバシーに配慮する。
・定期的な見直しを行う。

leader_man
管理監督者によるメンタルヘルスケア
(ラインによるケア)


職場環境の改善・・・

・日常の職場管理の中で、
  部下の仕事状況を把握する。
・負担や困難について、注意して観察する。
・ストレスチェック制度の集団ごとの集計・
  分析結果を活用する。


部下の事例性の把握・・・

・『職場の平均的な姿からのズレ』と
  『本人の通常の行動様式からのズレ』に注目する。
・特に『本人の通常からの行動様式からのズレ』は
  『いつもと違う』という変化であり、重要になる。
mensetsu_group_discussion

従業員に対する相談対応・・・

・日常的に従業員個人からの
  自主的な相談に対応するように努める。
・部下の気持ちを十分に聴き、
  必要に応じて産業保健スタッフへ相談を促す

積極的に相談機会を設ける必要がある従業員

・長時間労働による過労状態の人
・強度の心理的負荷をともなう出来事を経験した者
・個別の配慮が必要と思われる人


メンタルヘルス不調者の職場復帰支援・・・

・事業場内産業保健スタッフに必要な情報を提供し、
  復帰後の配慮事項などの助言を受ける。
・復帰後の言動、業務遂行能力の変化を
  把握するなど、フォローが重要となる。

hikikomori_man

従業員個人のメンタルヘルスケア(セルフケア)

ストレスへの気づき・・・

自分のストレスや心の健康管理について、
適切に認識する。ストレスチェックを受検し、
セルフケアを行う。


ストレスへの対処・・・

自分のストレスを予防・軽減する方法を身につけ、
ストレス対処能力を向上させる。


自発的な相談・・・

家族や同僚など、身近な人に相談する。
また、産業保健スタッフや事業場外資源にも、
自主的に相談
する。

kaisya_soudan_man_man

このように企業管理監督者
個人それぞれの取組みがあってこそ
メンタルヘルスリスクを回避でき、
生産性の向上にも繋がっていくのです。


企業のリスクマネジメント・
メンタルヘルス対策に関するお問い合わせは

(株)セーフティゲート 076-220-6557 
または
info@safetygate.jp まで。

ホームページ、リニューアルしました。



http://www.safetygate.jp/  

 


人気ブログランキング

【メンタルヘルス】メンタルヘルスケア活動の目的と取組み①

メンタルヘルスケアの活動には
一次予防・二次予防・三次予防があります。
今回は、この活動目的と取組みについて述べたいと思います。


一次予防としては、
病気にならないように行う取組み を指します。
company_roudou_kumiai
具体的には、

・ストレスチェック制度を活用し、
 メンタルヘルス不調を防止する。
(ストレスチェックの目的は、一次予防である。)

・従業員の職場生活について質の向上をはかる。

・職務満足度を高め、モチベーションを維持する。

・事業場の生産性や活力の向上をはかる。


これらは、健康な人も含めたすべての従業員と
組織全体に対する取組みが重要となります。

健康経営についても一次予防が主な目的となります。


二次予防としては、
メンタルヘルス不調を早期に発見する ことになります。
medical_seishinka_woman
具体的には、

・治療や就業上の措置などを行う。

・病気の回復や円滑な職場復帰を促進する。

・自殺などを未然に防ぐ。


早期発見は、職場の戦力ダウンを防ぎます
メンタル不調になると、集中力や注意力低下を
まねくため、事故やトラブルを減らす効果があります。

企業には、安全配慮義務(健康配慮)があり、
責任を果たす義務があります。

三次予防としては、
すでにメンタル不調に陥っている従業員の対処となります。
meneki_bad
具体的には、

・休業している人に対し、
 職場復帰を円滑に行う必要があります。

・再燃、再発も防がなければいけません。

こちらは、2004年に厚生労働省が発表した
心の健康問題により休業した労働者の
職場復帰支援の手引き
を参考にし、
個々の事業場の実態に合わせ職場復帰支援
システムの構築を行うことが重要となります。


次回
「メンタルヘルスケア活動の目的と取組み②」では、
取り組み事例などをあげたいと思います。

(メンタルヘルスマネジメント・福利厚生管理士 西田)

企業のリスクマネジメント・
メンタルヘルス対策に関するお問い合わせは

(株)セーフティゲート 076-220-6557 
または
info@safetygate.jp まで。

ホームページ、リニューアルしました。



http://www.safetygate.jp/  

 


人気ブログランキング

【メンタルヘルスケア】メンタルヘルスに対するよくある誤解②

よくある誤解その②

メンタルヘルス対策には経営上の利点がない?】

従業員の心身の健康を守ることは、
従業員側にしかメリットのないことでしょうか。
いいえ、そうではありません。
企業側にも多くのメリットをもたらすものなのです。

 

先日の記事でも述べましたが、
労災請求・認定において
精神障害等に係る請求・認定件数は増加しています。

http://safetygate.blog.jp/archives/71294261.html

business_karoushi

業務との関連が認められる
メンタルヘルス不調者については、
事業者の管理責任
問われる傾向にあります



メンタルヘルス対策が不十分な場合、

・過労自殺や過労死により、周囲の従業員のみならず
 職場全体の生産性が下がる


・過労自殺や過労死により、
  遺族に対する損害賠償も生じる


・職場において事故やミスの増加や隠ぺいなど
  モラル低下を招き、会社に損失を与える


・休職や離職により、労働力の損失に加え、
  採用や研修に係る費用も無駄になる。


といった問題が起こる可能性が高くなります。


 nagedasu_woman

言い換えると、
メンタルヘルス対策が十分であれば


・いきいきと働ける職場で、
 やる気の上昇による生産率向上につながる


・欠勤・遅刻率の低下、
 勤怠状態の良好化が期待される


・突発的不調による
 事業へのダメージを回避できる


といったメリットがあるでしょう。



 このように


【メンタルヘルス対策は
人的資源管理の最重要テーマであり、
経営上も大きなメリットがある】


ということです。


 business_kigyousenshi_all

メンタルヘルスについては他にも、


「治らない」


「遺伝によっておこる」


などという人もいますが、
これらもよくある誤解です。


「治らない」という誤解については、
 
 たとえば
“統合失調症患者の約3分の1は医学的にも
 社会的にも完全に回復する”という
 WHOの報告があります。

また、メンタルヘルス不調は
単純な遺伝性疾患ではありません。

前回の記事でも述べた
脆弱性ストレスモデルによって、
個人の病気のなりやすさとストレスを引き起こす
環境が絡み合って起こると考えることが、
主流となっています。


 

こうしたメンタルヘルスに対する
誤解を解消し、正しい対策を講じることは、
これからの企業経営において
非常に重要な課題
と言えるでしょう。

168578


企業のリスクマネジメント・
メンタルヘルス対策に関するお問い合わせは

(株)セーフティゲート 076-220-6557 
または
info@safetygate.jp まで。

ホームページ、リニューアルしました。

http://www.safetygate.jp/  

 

 

【メンタルヘルスケア】メンタルヘルスに対するよくある誤解①

近年、メンタルヘルスの不調に悩む
人が増えています。

労災請求・認定においても精神障害等に係る
請求・認定件数が増加
しています。


以前の記事でも触れましたが、
2016年に精神疾患を発症し、
労災認定を受けた人は498人

これは過去最多を更新する件数でした。

社会全体としても、メンタルヘルス対策
非常に重要な課題と言えるでしょう。

pose_atama_kakaeru_man

しかし、その理解はまだまだ十分とはいえず、
様々な誤解偏見が存在します。

メンタルヘルス対策を進めるには、
心の健康問題に対する
これらの誤解を解くことが大切です。


メンタルヘルスのよくある誤解について、
2回に分けてご紹介します。

shinpai_ojisan

よくある誤解その①

【メンタルヘルス不調は「心の弱い人」
「気合の足りない人」
の問題である?】

これは心の健康問題において
とても多い誤解です。

メンタルヘルス不調は、
誰もなる可能性があります。

個人の要因によって
軽度のストレスで起こる人もいれば、
環境が影響し強いストレス状況下で
起こる人もいます。

stress_woman
 

「脆弱性ストレスモデル」という理論があります。

メンタルヘルス不調は、
個人の病気のなりやすさと、
ストレスを引き起こす環境が
絡み合って起こると考えるものです。

企業においては、個人の問題ではなく、
職場というシステムの問題
と考えねばなりません。

 

つまり「心の弱い人の問題である」というのは
誤解であり、正しくは

【誰でもメンタルヘルス不調になる可能性がある。
職場の問題として対処する必要がある】

と言えます。


個人の問題と考えるのではなく、
職場環境改善
メンタルヘルス対策の周知徹底
上司など監督者の管理能力や
対処能力の向上などの対応が必要です。


pose_genki09_businessman

そしてメンタルヘルス不調者を
手遅れにならないうちに医療につなげる
システムを構築しましょう。





企業のリスクマネジメント・
メンタルヘルス対策に関するお問い合わせは

(株)セーフティゲート 076-220-6557 
または
info@safetygate.jp まで。

ホームページ、リニューアルしました。

http://www.safetygate.jp/  

 

 

 

 

 

【セルフケア】コーピングとは③~くせや特徴を理解し、活用する~

コーピングのくせや特徴を理解し、活用する

 

効果的にコーピングを実践するには、
様々なコーピングを知り、

ストレス要因に合わせて使い分けたり、
組み合わせたりすることが重要です。

 

また、いつも同じコーピングをしない方が
いい場合
もあります。


例えば、友達を誘って飲みに行くことは
気晴らしになるでしょう。

しかしお酒を飲んでばかりいたら、
アルコール依存症になったり、

経済的にも厳しくなるかもしれません。

そして飲酒は、ストレス要因である仕事の問題を
解決はしてくれないのです。


yopparai_machi
 

誰にでも、コーピング
得意とするもの・不得意なものがあります。


また、コーピングにもくせがあるので、
その悪影響に注意せねばなりません。

 
pop_chuui

例えば
次のような影響が出やすいのではないでしょうか。

 

 ◇「情動焦点型コーピング」が多い

  ・リラックスして気分を鎮めようとする
  (飲酒、リラクセーションなど)

  → ストレス要因になっている
   問題はいつまでも取り除かれないまま。


genjitsu_touhi_woman 

 ◇「問題焦点型コーピング」が多い

  ・ストレス要因である問題の解決に専念する

  → 問題を片付けようとして周囲に働き替えるため、
    周囲の人と摩擦が起きる。

    物事の受け取り方を変えようと無理をして、
    燃え尽きてしまう。


tamashii_nukeru_man
 

自分がしがちなコーピングのくせや特徴を知り、
様々なコーピングを実践することは


コーピングスキルの向上につながり、
メンタルヘルスの維持・向上にも重要となります。


pose_genki09_businessmanpose_genki10_businesswoman

企業のリスクマネジメント・
メンタルヘルス対策に関するお問い合わせは

(株)セーフティゲート 076-220-6557 
または
info@safetygate.jp まで。

ホームページ、リニューアルしました。

http://www.safetygate.jp/  

ギャラリー
  • 【健康経営】 なぜ今、健康経営なのかⅡ
  • 【健康経営】 なぜ今、健康経営なのかⅡ
  • 【健康経営】 なぜ今、健康経営なのかⅡ
  • 【健康経営】 なぜ今、健康経営なのかⅡ
  • 【健康経営】 なぜ今、健康経営なのかⅡ
  • 【健康経営】 なぜ今、健康経営なのかⅡ
  • ライブドアブログ