長時間労働などで精神疾患を発症し、2016年度に498人の人が労災認定を受けました。
これは過去最多を更新する件数で、前年度と比べて26人増えました。
このうち、過労自殺(未遂を含む)は9人減ったものの、84人でした。


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発病に関与したと考えられる事象として
「(ひどい)いやがらせ、いじめ、または暴行を受けた」ことが挙げられているのは74件と、
職場の環境という問題が改めて浮かび上がっています。

精神疾患(うつ病など)による労災申請は前年度から71人増え1586人と、こちらも過去最多でした。

また、労災認定を受けた人の月平均の時間外労働は、

100時間以上……158人。

160時間以上……52人
と長時間に及ぶものが多い一方、20時間未満という人も84人いました。


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また、労災認定を年代別にみると、30~50代は前年度と比べて減ったものの、
20代が107人と20人増えました。

 

業種別(大分類)には、製造業が最も多く支給決定件数は91人
次いで医療・福祉80人卸売・小売業57人建設業54人と続きます。

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精神障害の請求件数の多い業種(中分類)で比較してみますと

1位・・・医療・福祉(社会保険・社会福祉・介護事業)《前年1位 5年連続》
2位・・・医療・福祉(医療業)《前年2位、前々年2位》
3位・・・運輸業・郵便業(道路貨物運送業)《前年3位、前々年3位》
4位・・・建設業(総合工事業)《前年5位、前々年15位以下》
4位・・・情報通信業(情報サービス業)《前年4位、前々年6位》



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精神障害の支給決定件数の多い業種(中分類)としては、

1位・・・医療・福祉(会保険・社会福祉・介護事業)《前年2位 前々年2位》
2位・・・医療・福祉(医療業)《前年3位、前々年3位》
3位・・・建設業(総合工事業)《前年6位、前々年5位》
4位・・・運輸業・郵便業(道路貨物運送業)《前年1位、前々年1位》
4位・・・宿泊業・飲食サービス業(飲食店)《前年6位、前々年4位》


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これらを見ると、建設業飲食サービス業の支給決定が増えていることがわかります。

従来多かった
道路貨物運送業の精神障害による労災請求、決定ともに減っておりますが、
運送業界の脳・心疾患に関しての労災請求は、相変わらずの高止まりとなっております。


医療・福祉(社会保険・社会福祉・介護事業)(医療業)の精神障害による労災は、ともに大幅に増えており、今後、改善が必要になってくると思われます。


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北陸地方の精神障害による
労災請求件数及び支給決定件数は、


富山県・・・請求7件(前年12件) 支給決定件数5件(前年6件)
石川県・・・請求9件(前年16件) 支給決定件数2件(前年5件)
福井県・・・請求9件(前年10件) 支給決定件数2件(前年5件)


となっており、国全体では増えているが、北陸3県は、やや減っているようです。
ただ、これらの数字は、あくまで表面に表れているものにすぎず、
潜在リスクは、年々大きくなっております。

企業としては、今後も、メンタルヘルス対策などを怠らず、
成長・存続のためにも、さらなる企業努力が必要な時代になると思われます。

(メンタルヘルスマネジメント・損害保険トータルプランナー 西田)



厚労省:平成28年度「過労死等の労災補償状況」

日経新聞:

「精神疾患の労災最多 16年度498人認定、長時間労働など」


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