『会社を経営していくうえで、リスクがあるのはわかるけど、何から手を付けていいのかわからない。』

こういった経営者さま、担当者さまは多いのではないでしょうか。

特に中小企業においては、事故など有事があった際、
すぐに倒産・破産などに結びつきやすいため、対策が必要となります。

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そういう時は、まず企業を取り巻くリスクを洗い出し、そのリスクが自社にどのくらい影響を与えるかを確認することが大切です。

ただ、リスクと言っても様々です。
まずは、分類することが必要となります。


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一般的には、


『事故・災害などのリスク』・・・自然災害リスク・事故リスク(労災・賠償・盗難・物流など)

『経営リスク』
・・・収益減少・製品・雇用・環境・信用・知的所有リスクなど

『企業信用情報・各付けにおける評価の下落リスク』・・・売掛債権管理/買取リスクなど

『政治・経済・社会リスク』・・・戦争・税制・貿易・景気・為替・金利・消費者運動・テロなど

に分類されます。

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ここで洗い出しを行うのですが、
一人で洗い出しを行うのはよくありません。

一人だと、固定概念や立場などによってリスクが異なるため、
できれば様々な部署や外部の人間など複数人で洗い出しを行う必要があるのです。

この時注意することは、
①.全員が意見を出す。 ②.出てきた意見を否定しない。 
③.板書する(見える化する) ④.時間内に終了。 

【↑
ブレインストーミング↑】 が大切となります。

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加えて、仕入れ先・本社・工場・販売先などを
図で表した
業務フローがあればイメージが沸き、意見が出やすいと思われます。

リスクの洗い出し、確認ができたらリスク評価を行います。


ここで使われるのがリスクマップです。

横軸にリスクの発生頻度、縦軸に損害の規模(経営への影響度)をとって相対的にそれぞれのリスクがどこに位置するかを考えます。

リスクマップ1


一般的には、「発生頻度」が大きく、かつ「損害の規模(経営への影響度)」が大きな リスク A について、優先的に対策を(リスクの処理)を検討します。

このリスク A については、頻度も多く、規模・影響も大きいため、できれば回避したいところです。
せめて、
リスクBリスクCへならないようであれば、手放すことを検討しなければいけません。

リスク B は、頻度を下げるように努力する必要があります。

リスク C は、保険などにリスクを移転させます。

リスク D は、影響も小さいため、保有します。

  
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※ 参考までに製造業(金属加工業)の例を載せてみますと・・・

リスクマップ2


こちらは、あくまで《参考例》なので、業種や企業風土などによってリスクは異なってきます。

また、地域によっても異なり、関東や東海などでは、地震の発生する可能性も高くなり、頻度も大きいところに位置すると思われます。

いずれにしても、リスクマネジメントの最終判断は、経営者にゆだねられることになると思われます。


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経営者には、従業員や取引先、株主、社会的責任など大きな責任があります。

リーダーシップをとり、企業のリスクを考え、
最悪の結果を回避する対策をとっておくことが、企業経営にとって大切となります。

このようにリスクマップを活用することにより、
『何から手を付けたらいいかわからない』ではなく、

しっかりと優先順位をつけてリスクマネジメントを行いましょう

0107b(損害保険トータルプランナー 西田)

(株)セーフティゲートでは、リスクマネジメントや保険を通じて
『企業リスクの見える化』のお手伝いを行っています。

また、無料で相談サービスを承っております。

お気軽に

(株)セーフティゲート 076-220-6557または info@safetygate.jp まで
ご連絡ください。(全国対応可)

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