厚生労働省公表の
平成28年度の「過労死等の労災補償状況」
についてまとめました。
1.脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
請求件数 825件。
支給決定件数は260件、
うち死亡件数は107件と
全て昨年に比べ増加。
業種別では「運輸業、郵便業」、
職種別では「輸送・機械運転従事者」が多い。
年齢別では「50~59歳」、
時間外労働時間別支給決定件数は
「80時間以上~100時間未満」が最も多い。
2.精神障害に関する事案の労災補償状況
請求件数 1,586件。
支給決定件数は498件と増え、
うち未遂を含む自殺の件数は前年度比9件減の84件。
業種別では「医療・福祉」の請求が多く
支給決定件数は「製造業」が最も多い。
職種別では「専門的・技術的職業従事者」が多い。
年齢別では「40~49歳」、
時間外労働時間別支給決定件数は
「20時間未満」が最も多い。
☆詳細資料は こちら
また、労働災害発生状況は
死亡災害928人(昨年比44人減)
4日以上の休業災害は117,910人(1,599人増)
平均値に直すと、毎月77人の方が業務災害で
お亡くなりになっているということになります。
これらより、わかることは、
脳心疾患の労災支給決定では、
時間外労働の長い方が多いですが、
精神障害に関する労災請求においては、
時間外労働時間とは、あまり関係なく、
労災支給決定が行われているという事がわかります。
内訳をみると、
いじめ、嫌がらせ、または暴行という原因が多いようです。
これらを防ぐためにも
企業として、前回も述べましたが
【メンタルヘルスケアの目的と取組み②】
メンタルヘルス対策には、
会社全体で、本気で取り組むという姿勢を、
経営者がまず宣言する必要があるのです。
企業のリスクマネジメント・
メンタルヘルス対策に関するお問い合わせは
(株)セーフティゲート 076-220-6557
または info@safetygate.jp まで。
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