山陽自動車道のトンネル内で起こってしまった、多重事故。
容疑者が勤務する運送会社への特別監査の結果、容疑者を含む14人の運転手が2月と3月に複数回、基準を上回る時間の連続運転をしており、国土交通省では、同社で長時間の過労運転が常態化していた可能性があるとみて調べています。
また同省は、容疑者が遠隔地で乗務を始める際、本来なら電話で会社の運行管理者に点呼連絡をしなければいけないのに、連絡をしないまま乗務を始めていたことが過去に複数回あり、また、運転手42人全員が、乗務後のアルコールチェックをしていなかったほか、健康診断を受け付けていない運転手がいることも分かったそうです。
この事故では2名の方がお亡くなりになっています。
運送業には
1.過重労働
2.買い替えコストの確保
3.ドライバー不足
と、いった問題があるようです。
特に過重労働は深刻な問題です。
飲酒はアルコールチェックで管理できますが、過重労働管理は厳しいのです。
5時間毎に1時間休憩のところ、実態は15分程度の仮眠だったりもするようです。
その背景として、
延着の場合に損害賠償を取る契約が多い。
→1時間以上遅れると罰金。
高速が事故等で渋滞した場合でも考慮されない。
→休憩が取れない
土日はパーキングエリアが満車で、道路路肩・高速出口付近等で仮眠。
運賃競争:荷主企業が物流コスト削減
→トラック運賃の切り下げ
→回転率を上げる
といったことが挙げられます。
事故があれば、経営者の使用者責任が問われます。
事故がなくなるよう心がけるのはもちろん、その体制を整えることも重要ではないでしょうか。
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