人が健康的に生活するには、
十分な休養・睡眠、適切な運動、調和のとれた食事が大切になります。
「よく食べ、よく動き、よく寝る」これらは、健康3原則といい、
このバランスを崩すとストレスが発生しやすくなってしまいます。
今回はこれら3つ『睡眠、運動、食事』と
ストレスとの関係・軽減方法について述べたいと思います。
◆ストレスを軽減する方法
◇休養と睡眠の不足による心身への影響
人間は休養によって、疲労を回復します。
また、睡眠は脳の休養であり、心身の健康には欠かせません。
睡眠は傷の治癒や新陳代謝、子供なら成長にも大きくかかわります。
睡眠不足が続くと、心理面や行動面、身体面に次のような影響が出てきます。
・作業能率の低下、情緒不安定、判断力・集中力の低下
・労災や交通事故の増加
・うつ病や生活習慣病(高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中など)のリスクを高める
(交感神経系優位の状態が継続するため)
快適な睡眠のためのポイントを押さえましょう。
1光:睡眠と覚醒を切り替えるホルモンのメラトニンは、朝日を浴びることで14~16時間後に分泌される
2体温:眠り始めに体温が急激に約1度下がることで深い睡眠に入る
3自律神経系:夜にリラックスすることで、副交感神経系が優位になる
4寝室環境:照明をおさえた、静かでリラックスできる環境を整える
これは厚生労働省が2014年3月に公表した「健康づくりのための睡眠指針」にもとづく、快適な睡眠のためのポイントです。
◆運動と食事の大切さ
◇運動のストレス軽減効果
運動は効果的なストレス解消方法の一つとして、一般によく知られています。
また、近年の研究で
・運動は抑うつの予防と、軽度の抑うつの改善(セルフケア)に有効
・運動は睡眠の質を改善する(寝つきを抑止、睡眠時間を長くし、睡眠を深くする)
ということもわかってきました。
◇食事とストレスの関係
食事も、身体だけでなく心の健康にも大きく影響します。
抗ストレスホルモンの合成にはビタミンB・C群が必要ですし、
カルシウムやマグネシウムは精神の安定に効果があります。
また、ストレスがあるとホルモン分泌が盛んになるので、タンパク質の補給が必要となります。
このように『睡眠、運動、食事』は、ストレスと大きく関わっております。
企業として、従業員がストレスを抱えている状態では、満足いく仕事ができず、
事故や自殺、病気などのリスクも大きくなる可能性があります。(生産性の低下)
ストレスによる夜遊び・喫煙・暴飲暴食は、一時的な解消にすぎず、
結果、悪循環となる可能性が高くなります。
企業は、定期的に従業員のセルフケア教育を行い、
生産性の向上につなげていくことも大切になっていくと思います。
次回は、「ストレスを軽減する方法②~リラクセーション~」となります。
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