前回に引き続き
【リスクマネジメント】危機対応に迫られた時①
今回は具体例を述べたいと思います。
◆自殺したいと打ち明けられたら
前述のようなサインが見られた場合には、
1分1秒でも早く専門医を受診させることや、
本人を一人にしないような対処を取らねばなりません。
一人では帰らせず、一緒に帰宅するか、
または家族に迎えに来てもらったりなどします。
専門医を受信した際には、自殺企図が
あることをしっかりと伝えるようにします。
また、従業員が幻覚や妄想をきたしている場合、
専門家への受診が必要です。
正常な判断力を失っており、
事故を起こす可能性が高いからです。
このような場合、
本人は自分が病気であるという
自覚にとぼしいため、
受診が困難なこともあります。
それでもまずは本人を説得し、
強い拒否があるときには、
家族に連絡しましょう。
家族に受診の必要性を理解してもらい、
受診を進めてもらうことが大切です。
自分や他人を傷つける疑いがあったり、
自分をコントロールできない状況下では、
本人の同意がなくても家族への連絡は可能です。
受診させる主体は本来家族であるべきですが、
家族からの理解や協力が得られないような
やむを得ない場合は、
本人の済む地域の保健所に相談するとよいでしょう。
◆「死にたい」と思ってしまった部下への支援
管理監督者は部下の訴えを軽視せず、
支援をするようにします。
支援には共感と支持を伴うことが大切です。
一方的に「自殺はいけない」などと
非難をするのではなく、
辛い気持ちを受容するようにしましょう。
ただし叱責や批判はもちろんのこと、
安易に励ましたり強引に説得することも避けましょう。
「死にたい」という気持ちが本当の気持ちなのではなく、
その裏には困難な問題があります。
今は「死にたい」と思ってしまうほど辛いけれども、
その問題が解決されれば「生きたい」と変わることがあります。
自殺を試みるような
行動だけにとらわれるのではなく、
その人の抱える問題の本質に目を向けることが
非常に重要となります。
以下のTALKの原則を覚えておくと役立つでしょう。
Tell …あなたのことを心配している、
ということをはっきりと伝える
Ask …自殺についてはっきりと尋ねる
Listen …傾聴する、絶望的な気持ちについて耳を傾ける
Keep safe…危ないと感じたら、その人を一人にしない
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